BY hisss · 2016年10月12日
ずっと行ってみたかった。。
コモシャンバラ エステート。
本当にあるの?…こんな写真の場所。
ウブドのアユン川の流れるサヤンを北上し、アリラウブドを少し過ぎたところを左折、民家や集会場を通り抜け、道はどんどん細くなり…ホテルのゲートが見えたら…そこはベガワンの地に佇む森の世界への入口。
ホテルの敷地面積は9ヘクタール。9ヘクタールは、90,000平方メートルで…と分かったところで、どんな広さなのか実感出来ないのですが…。
ホテルマップです。
(オシャレmapのため若干よく分からなくもない♪)
このジャングルと川に囲まれた広大な敷地の中には、30の客室、スパ、ヨガ&ピラテススタジオ、アウトドア温水ハイドロセラピープール、薬品を使用しない天然の湧き水のプール、レストラン、テニスコートやロッククライミング等、ゲストを完全にリラックスした状態へと導くための、そして滞在後も心身の健康を持続していくために働きかけるための施設が用意されています。
そう、ここに来て心と体をリセットし、ナチュラルライフへの道を歩き出す、そんな感じ。
この地図で言うと、下の方の水色の曲線がアユン川で、上の方はベガワン川。2つの川に挟まれ、ジャングルの木々が生い茂り滝も流れ落ちるスピリチュアルな地に開拓された、幸福と健康な状態へと導くためのウエルビーイングリゾート。
まず初めに、お部屋の紹介から。
客室は30室あり、部屋のカテゴリーを下から並べると、
・ガーデンルーム、
・テラススイート、
・2ベッドプライベートヴィラ、
・3ベッドプライベートヴィラ、
・コモシャンバラスイート、
・1ベッドリトリートヴィラ、
・2ベッドリトリートヴィラ、
・コモスイート(2ベッドルーム)、
の順番となります。
この30の客室は、
・5つのレジデンスの中
(ガーデンルーム、テラススイート、コモシャンバラスイート、コモスイート(2ベッドルーム)、
または
・独立したヴィラ
(2ベッドプライベートヴィラ、3ベッドプライベートヴィラ、1ベッドリトリートヴィラ、2ベッドリトリートヴィラ)
にあります。
●レジデンス
5つのレジデンスは、それぞれが非常に個性的なコンセプトを持ち、バユギタ、ティルタエニン、テジャスアラ、ワナカサ、ウマボナ、という名前がつけられました。
村のように独立した各レジデンスの中には4-5部屋の客室とそのレジデンスに滞在しているお客様専用の共有のプールとリビングスペースがあります。
● バユ・ギタ BAYU GITA (風の歌)
ガーデンルーム1室、テラススイート2室、コモシャンバラスイート1室、合計4室からなるレジデンス。
バリのトラディショナルとジャワのコロニアルを組み合わせた建築。ヴィクトリア朝風のアンティ―クなバス、ベネチア風やオランダによる植民地時代を思わせるベッドなど。”風の歌”と名付けられたこのレジデンスには、その名の如く涼しいそよ風がヴィラを吹き抜けます。
・プール
・リビング ナチュラルさの中に高貴さも漂うリビング。
・テラススイート 2の客室。
曲線が美しい真っ白な天蓋が風に揺られ、青い刺繍のベッドのカバーが海をも連想させるこの爽やかさに心惹かれます。
● ティルタ・エニン TIRTA ENING (清い水)
テラススイート3室、コモシャンバラスイート1室、合計4室。
‘清らかな水‘の意味を持つティルタエニンのコンセプトは禅。コモシャンバラスイートは、日本風のガーデンと滝を含む91平方メートルの洗練された客室。レジデンスのダイニングリビングエリアは113平方メートルと広々。とその前には美しいプール。ハンドメイドで彫られたドア、石の彫刻、中国の骨董品などが飾られています。
・リビング
・プール
・コモシャンバラスイートのプライベートプール。
バスルームエリアには、ジャグジー、小さな滝も流れ、ロックバスタブ(上の写真中央の岩です)がある特別な部屋。
コモシャンバラスイート専用の出入り口もあります。
・テラススイート。
低めのソファというのもくつろげそうで落ち着きますね。
・テラススイート
こちらは正面、両サイド、が森ビューのテラススイート。森に囲まれて眠るのはどんな気分?
ナチュラルな家具は優しい印象。
次にレジデンスのテジャスアラ(TEJA SUARA)へ。
実は、テジャスアラへ移動する際、迷わずバギーでお願いします!と言ってしまったのですが、バギーに乗り走り始めて、こんな風景を目にした時、
滞在されている人たちはバギーになんて乗らないのだ、ということに気がつきました。植物や木々を見て空気を肌で感じながら森林浴。ホテルの方にバギー乗る人いますか?と聞いたところ、いないですよ、とのこと。ジムで、ではなく、ありのまま自然の中で体を動かすことが運動になるのです、とのことでした。リゾート全体が自然の中のフィットネス。敷地を取り囲むようにエステートウォークという歩道が作られていて、ホテルを一周出来るようになっていて、各レジデンスから下をのぞいてみるとそのエステートウォークが見えました。⇩⇩⇩
● テジャ・スアラ TEJA SUARA (火の音)
テラススイート3室、コモシャンバラスイート1室、合計4室。
TEJA=FIRE, SUARA=SOUND 火の音の意味を持つ、テジャスアラ。
人気の高いプリミティブスタイルのレジデンスで、インドネシア島々のスタイルを表現。インフィニティプールの中央には夜には炎が灯されよりドラマチックな雰囲気となります。太古の歴史や伝統文化に想像が広がります。
眩しい石段を下りて行くと正面にプールとリビング、その先に森。
レジデンス入口に飾られた角に圧倒され…
まるで美術館のようです。
木の椅子、石の椅子。そのままな感じがいい。
・テラススイート
数十年も前の強度に優れた木、ブラックバンブーの柱。
細かく織られたスンバ島から来たイカットの布。民族のオリジナルの織り模様なのでしょうか。
この壁はフローレス島から運ばれてきた天然石。約1200トンもの石を傷つけないようゆっくりと船で運んできたのだそう。
インドネシアの遥か遠くの島々で、一つ一つを探し、長い年月をかけてバリへと渡って来ました。
家具もしっとりと趣深く。
・コモシャンバラスイート
森にせりだすような広いバルコニーもあります。
屋外のシャワーエリア。自然に溶け込む地元の建築材とデザインが素敵です。
プールとリビング。
藁葺の屋根がさらさらとなびき、木の感じにこの景色。動けなくなりそう。
● ワナ・カサ WANA KASA (霧の森)
ガーデンルーム2室、テラススイート2室、コモシャンバラスイート1室、合計5室。
このレジデンスがこのホテルの最端の部分。(mapでいうと一番右端の部分)
見渡す限りの森に囲まれた木々の間に佇む5つの客室。自然に溶け込む曲線のプール、約100メートル下に流れるアユン川のせせらぎが聞こえる一番森を感じられるレジデンス。早朝には森からの霧が幻想的にレジデンスを包むこともあるそうです。目の前の一面の緑に思わず深呼吸。
・リビング
・プール
水面に空と木々が映る鏡のような森のプール。
・ガーデンルーム
・テラススイート2のお部屋も両サイドと正面が森ビューです。
私が一番心にぐっときたのがここ、ワナカサ・テラススイート5のバルコニー。
このバルコニーで何をしよう。
ピカピカのチークの床。緑を目の前に、こんなバルコニーのスペースだけで十分に癒されてしまいました。
・そして、こちらがワナカサのコモシャンバラスイート。
今のところこの天蓋ベッドが私のバリの一番かな……
映画の中の世界のようで溜息が出ます。素敵。。
より自然の中に身を置きたい方はワナカサがおススメです。
● ウマ・ボナ UMA BONA (地球の子の家)
ガーデンルーム1室、テラススイート2室、コモスイート1室(2ベッドルーム)、合計4室。
デザインにはマジャパイトの宮殿と庭園の影響を取り入れ、インテリアにはアンティクや上品な家具。晴れた日にはバトゥカル山を望むことが出来る特別な景観のレジデンスです。
ホテルに1室だけのコモスイートは壮大な客室。2つのベッドルーム、ジャグジー、プライベートインフィニティプール、リビング、ダイニングがあります。
テレビを見る部屋(というのか?)、ではスクリーンの前のソファベッドで思いっきり寝転んで贅沢にテレビを見ましょう(笑)。ベッドルームじゃないんですよ。。。
コモスイート専用のプールは建物の中央に。
コモスイートのバスルーム。
歴史を感じさせるアンティークの棚や書斎。
どこも王様用、な雰囲気。。
テラススイート。
ウマボナの共有エリアにはピザを焼く窯もあります。
リピーターのお客様は、前回はテジャスアラ、今回は、ワナカサ、なので次回はウマボナ。。のように毎回違ったレジデンスを体験したい、とリクエストされているようです。
続いて、プライベートヴィラについて。
ヴィラは、
● リトリートヴィラ(1ベッドルーム、2ベッドルーム)
● プライベートヴィラ(2ベッドルーム、3ベッドルーム)
2つのタイプがあり、どちらも1棟1棟独立し、プライベートプールがあります。
今回はよりスタイリッシュでモダンなリトリートヴィラをご紹介。
1ベッドルームリトリートヴィラの タラマラ (TARAMALA)
かわいいんです…。。
ありきたりな言葉ですみません。。
倒れます。。
いつも大袈裟ですみません。。
そう、女子というのは真っ白が好きだということに気がつきました。
シャワーエリアはスチームが出てくるという。。保湿は重要です。
そして1ベッドルームでこのリビングの広さ…未だかつて見たことあったでしょうか。
クローゼットエリアも広々。椅子、鏡もあり、楽々使えるゆとりの空間。
プールも景色もプライベート。
部屋からプールへ。。
ヨガやウォーキング…森の中でたくさん体を動かす際には便利な水分補給用のボトルを使いましょう。水色でかわいい?お持ち帰りしてよいのだそうです。?
2ベッドルームリトリートヴィラは、↓
広々としたオープンエアーのリビングとプライベートプール。
どこからどうみても見てもかわいいです。
こういう家に住みたいものです…
バスルームからの景色はプライベートプールと森が見える。
よりモダンでプライベートが希望な方にはリトリートヴィラがおススメです。
レストランは2か所。
●クドゥス レストラン KUDUS Restaurant
朝食(6:30-10:30)とディナー(18:00-23:00)が楽しめるインドネシア料理中心のレストラン。
ジョグロスタイルと呼ばれる住居をジャワ島から運び再び組み立てた、アンティクでまとめた絶景レストラン。
入口の柱が1本なのはオーナーのお子さんが息子さん一人だから、とのこと。そんなこだわり話を聞くのが楽しかったりします。
●グロー レストラン GLOW Restaurant
コモシャンバラキュイジーヌ(気になる!)をはじめとするヘルシーメニュー。
ランチ(11:00-17:30)、ディナー(18:00-23:00)
オーガニック野菜を使用するベジタリアンメニュー、ローフードも充実していますがチキンや魚もあります。
豚肉料理がメニューにないのは健康のためには不要だからなのだそう。。
左 チキンのサラダ Rp220,000
チキン、マンゴ、きゅうりにコリアンダーとチャツネが風味を添えます。
Poached mango, chicken & cucumber salad with fresh coconut, green chili & coriander chutney
右 エビのサラダ Rp 200,000
しゃきしゃきの野菜にひよこ豆とアーモンドの食感がマッチ。食べられるオーガニックのお花が料理を華やかに彩ります。
Seard prawn salad with beans, chickpeas, dates & almonds with harrisa dressing.
左 サーモン Rp 260,000
表面を香ばしく焼かれたサーモンとたっぷりの野菜、茄子のピューレをつけていただきます。
Grilled fennel & sumac spiced salmon with chopped cauliflower, tomato and cucumber salad with quinoa with smoky eggplant puree
右 チキン Rp 260,000
ヘルシーで柔らかいチキン、レモンの風味、レンズ豆やりんごととても合う。
Grilled thyme & lemon marinated chicken with braised puy lentils, endive & apple salad, dijong dressing
左 ベジタリアン ナシチャンプル 様々なおかずを少しづつ楽しめるプレートごはん。
右 タイガープラウン ベビーキャロット、ビーンのサラダ 甘くてしっかり野菜の味の小にんじん。
デザートです。
左 マンゴとパッションフルーツのチーズケーキ風 Rp 140,000 Mango & passion fruits”cheese cake” with macadamia& coconut crust マカデミアとココナッツのクラスト添え(でもチーズは不使用)
右 パンダンを使ったバリ風クレープとアイスクリーム
Dadar Guling, Pandan, caramelized coconuts and banana crepes with coconuts sorbet
左 アボガドサルサ Avocado Salsa
右 ビートルーツ、ストロベリー、カカオレイヤーケーキ Rp 140,000
Beetroot, strawberry & raw cacao layer cake with crisp cacao leaves,
どちらのレストランも緑を見渡しながらのお食事。時間がたつのを忘れてしまいます。
また、ルームサービス(6:30-22:30)もあります。お部屋でのゆったり朝食にもアレンジが可能です。
●スパ
コモシャンバラといえば、スパといっても過言ではありません。
アユールヴェーダ、リフレクソロジー、ヨガ、ピラテス、栄養学をはじめとする8名以上のコンサルテーションと施術の専門化が在籍する本格派で、20種類以上のアジア式、西洋式の総合的なトリートメントが用意されています。カウンセリングし、一人一人に合ったトリートメントを提案してくれます。
ビルディングの室内のスパとオープンエアーのスパパビリオンの2つのタイプがあります。
こちらはビルディングタイプのアロマの薫り漂う光の差し込む明るいスパルーム。
(スパメニュー一例)
●コモシャンバラマッサージ 75分 Rp1,772,000
その他のマッサージは、インドネシアンマッサージ、ディープティシューマッサージ、タイマッサージ、ホットリバーストーンマッサージ、タクスマッサージ、インディアンヘッドマッサージ、等。
ギノーを使ったフェイシャル、ヨガやピラティス、メディテーション等のプログラム、本格的なアーユルヴェーダのプログラムは、アビヤンガ、ピジチル、シロダラ、スウェダナ、アーユルヴェーディックフェイシャル、等カウンセリング後にトリートメント方法と料金が決まります。
●ヨガパビリオン
そして、クデラエリア。(kedera)
ホテル内にある、クデラと呼ばれる場所には、4つのスパパビリオン、ピラティスのスタジオ、ピクニックランチ、天然の湧き水と湧き水のプール、があり滝やアユン川を目の前で見ることの出来る、まさにジャングル。
ロビーやレストランのある位置は谷の上にあり、到着するとそのパノラマの絶景に感動、なのですが、ここから見えるアユン川のほとりまでもホテル内!ということで、せっかくなのでクデラを目指し一番底まで歩いてみることにしました。
クデラエリアへ出発。ここからなんと片道約900段の階段を下りて行くのです。
はじめに、ピラティスのスタジオがありました。
そして一度見てみたかった、スパ・パビリオン。
現代的な室内のスパルームも快適ではありますが、自然を目の前に、風を感じ森と川の流れるの音を聞きながらのスパはいかがでしょう。どんな豪華な施設も高価な化粧品にも勝る大自然の絶景スパです。マッサージを受けるだけではない本当に価値あるスパだと思うのです。
どんどん下っていきます。
森のガゼボで休憩も出来ます。
お寺とその下には湧き水が湧いていました。
やっとのやっとの想いで湧き水のプールに到着。
天然のプール。
秘密のプールみたい。
自然の中で泳ぐのは気持ちよさそう!なかなか体験出来ませんよね。
見上げても一杯の緑。
どこを見ても絵葉書みたいな場所…本当にあったんです。
ピクニックエリアはアユン川のほとり。
ラフティングボートも通過中です。
滝も見れました。
(行きは下りだったのでまだなんとか大丈夫でしたが、帰りはきつかったー。(笑)一体何段の階段を下りたのか上ったのか何十分かかったのかも何も考えられない程。。)
全ての施設はこの土地の大自然に驚くほど溶け込んでいて、人工の建物の中で過ごしているのではなく、森の中に存在している感覚。
見渡す限りの清らかな川と深い緑に囲まれれば、体の芯まで染み渡るマイナスイオン。
高く生い茂る林の間を歩きだすと、固まっていた頭と心がほぐれていくことを感じるのです。
ウブドの渓谷沿いのホテル、という一言では表現出来ない程のスケールの、、360度の森の中に眠る夜…
何が聞こえてくるんだろう。
自然と一体化したヴィラ、心と身体の健康を追及するという徹底した姿勢。
施設、デザイン、建物、客室、食べ物、アクティビティやスパプログラム、全てに対して本気で取り組む揺るぎのないホテルだと思いました。憧れのホテルに決定(笑)
ヨガ、ヘルシー、オーガニック…を取り入れるホテルは数々見てきましたが、
初めて出会ってしまった、ホテルに対する価値観も変わってしまった、そんな衝撃的な1日でした。
コモシャンバラ・エステート
COMO Shambhala Estate
Banjar Begawan, Desa Melinggih Kelod, Payangan, Gianyar 80571 Bali Indonesia
(情報は2016年10月現在の情報となります。料金には21%サービス料と税金が加算されます。)
最後に…
色々長々書いてきたのですが、ダントツで私のこのホテルの一番は、このハンギングベッド。。
ヌサドゥアのホテル、サマベは、昼は眩しい位のオーシャンビュー、夜は迫ってくるような夜空が見える素敵なお部屋で…もっと星を見れるように、と窓際には天体望遠鏡が用意されている。
そしてコモシャンバラ(リトリートヴィラ)では、このハンギングベッド。屋外のリビングで風に揺られる時間をどうぞ…。こういうところにホテルの愛を感じるんだなぁ……