BY ミーモ · 2016年6月22日
バリ島東部に位置するクルンクン(スマラプラ)。ゲルゲル王朝時代の王宮跡でもあるクルタゴサなどが有名な古都です。このエリアはバリの伝統織物の街としてもよく知られているんですよ。
実は私、大学時代にはテキスタイルの染色を専攻していた布フェチ。バリを初めて訪れたきっかけも、インドネシアを代表するテキスタイルであるバティックやイカットなどの布や制作現場を実際に見たかったからなんです。
そんなワケでクルンクン市場にはとても興味のある私♪ ここはクルタゴサなどもあるクルンクン市街に位置しているのでとてもわかりやすい立地です。
これがクルンクン市場↓
市場全体が布問屋になっていて、似たようなお店が並んでいるので迷子になってしまいそうなほどです。
クルンクンは特にウンドゥックと言われる、緯糸に模様を染めて織るイカット(絣織)の生産地として知られています。糸を染めるところから 機織りで織る作業など全ての工程を人の手で行います。家内制手工業とはまさにこのこと。
このウンドゥックはとてもポピュラーな布で、伝統衣装の腰布としてはもちろん、シャツやバッグなどのファッション素材などまで幅広く使われています。
こちらがそのウンドゥック↓。オリエンタルな絣がステキです♡
そして、バリの高級織物といえばこちらのソンケット↓。バリ人の憧れといっても過言ではありません。
大きな機織を使用するのではなく、腰機なので、布の幅は約50センチほどです。
それを2枚つないで腰布にします。一糸ずつ緯糸を模様に合わせて丁寧に通していく作業は大変で織り子さんの技術を要します。存在感も抜群でとても華やか。
見ているだけで思わずため息。柄はお花などの植物、動物、ラーマヤナなどの物語をモチーフにしたものなどバリエーションも色も豊富です。日常使いはせず、結婚式など特別な日に身につけます。
高価なのでクルンクン市場でもガラスケースに入れて売られています。
価格は表示されておらず全て交渉制となります。でも生産地なので、デンパサールなどで買うより安く購入できると言われています。あとは交渉の腕次第?
この日は見に来ただけのつもりだったのですが、見ていたら欲しくなってしまい、白地ベースのウンドゥックとポレンと言われる白黒の市松模様のストールを購入。
布好きにはたまらないお宝がいっぱいのクルンクン市場でした〜。