BY hisss · 2025年3月28日
明日3/29は、いよいよニュピ(Nyepi)。
バリ島には1年に1度、バリの暦で新年にあたる “ニュピ” という日があり、この日はバリヒンドゥー教徒が断食と瞑想に専念する精神修行の日、となります。
1年間ノンストップで働き続けたバリ島が1日だけ、全てを止めて静まり返ります。全員仕事が休みになるのでちょっと遅いお正月休み?のようにも例えられるかも。。。
ニュピの1日は、外出禁止、電気や火の使用禁止、娯楽など静粛を妨げる行為を行わないこと、飛行機の離発着も禁止となります。なので、ホテルに滞在している場合はホテル内で過ごすことになります。とはいえ、ホテル内ではニュピの夜に照明が落とされる位で特に制限されることもなく何の不自由も感じることはありません。バリは柔軟、誰でも受け入れてくれる島なのです。
車も走らない、排気ガスも騒音も渋滞もない、澄んだ静寂な空気と暗闇に包まれる特別な日。
普段休みの日は、海、海、海。なのですが潔く諦めて海に行かない日を過ごします。快適なホテルで過ごすことが多かったので今まで目にしたニュピの風景、体験してきた日々をいくつか切り取り並べてみますね。1年に1度だけ見ることが出来る誰もいない海、飛行機が飛んでいない空。
一番の楽しみは、1年で1回だけニュピの日にだけ見ることが出来る満天の夜空。(天気が悪い場合は残念ですが見れないですね…) 島中の灯りが消えると、こんなにも澄んだ美しい空を見ることが出来るなんて。何も聞こえない。空にはこんなにも無数の星が存在していることを知るのでした。本当の空、本当の星の数、自然の色、本物の色を目にするこの幸せな時間に、心動かされます。心と体を休める休息の日。自然だって喜んでいる。こんな日は必要なんですね。そう、絶対必要だと思います。
時が止まったバリ島。ニュピ明け、平日に戻り仕事に向かう時、目の前の現実を受け入れられなくなる。。。車が走り、お店も空いている、日常の世界。。。こんな生活には戻れないなんて思ってしまう程特別な1日となるのでした。
雨降りませんように・・・。