BY hisss · 2019年7月19日
バリ百景その㊲は、タマンアユン。
タマンアユン寺院は、メングイ王国により1634年に建てられた、バリ島で2番目に大きな寺院でもあります。
到着すると、手入れをされた緑の芝生と蓮の浮かぶ大きな池が目に入り、その名の通り“美しい庭園”の入口です。
境内には真っ黒な10基ものメル(塔)が建てられています。観光客は境内の中には入ることは出来ませんが、寺院を取り囲む塀は低く、寺院の周りをゆっくりと一周しながらその中を見ることが出来ます。
掘割が周回するタマンアユン寺院の水は、周囲約40の村へと流れ出し、スバックを形成し、稲作に恵みを与えているのです。
また、2012年にバリ島の「バリ州の文化的景観:トリ・ヒタ・カラナ哲学に基づくスバック灌漑システム」が世界遺産として登録され、タマン・アユン寺院を含む19,500ヘクタールに及ぶ5つの棚田地域にある、
・バトゥ-ル湖
・ウルン・ダヌ・バトゥ-ル寺院
・ペクリサン川流域のスバック(棚田)の景観
・バトゥカウ山保護地区スバック(棚田)の景観(タバナンのジャティルイ等)
・タマン・アユン寺院
が世界遺産となりました。
煌びやかな寺院というよりも、美しく手入れをされた庭園と年月を重ねた木の割れ門の趣が味わい深さを出している、そんな寺院だと感じました。
・2019年7月の情報となります。