BY hisss · 2016年6月6日
世界遺産でもあるジャワ島・ジョグジャカルタのプランバナン寺院遺跡群は、
9世紀頃、マタラム王朝により建てられた、巨大なヒンドゥー教寺院群。
その中央にそびえ立つのはプランバナンの象徴である高さ47メートルの主堂シヴァ神殿。
この寺院群の敷地内には他にも興味深い遺跡が残されており、公園内を走るミニ列車に乗り降りしながら一周することが出来ます。
その寺院の中の一つ、セウ寺院のお話しを。。
セウとは「千」の意をもつ、仏教遺跡。
昔々…ロロ・ジョングランという美しい姫に、執拗に結婚を申し込んだ巨大な男がいました。
その気がないロロジョングラン姫は、困り果て
「一晩で夜明けに鶏が泣き始める前までに1000の寺院を作ってくれたら結婚します。」と答えました。
巨大な男は精霊たちの力を借り、なんと夜明け前に999の寺院を建ててしまいました。
姫は慌てて鶏を泣かせました。
すると夜が明けたと思ってしまった日の光を嫌う精霊たちは逃げてしまい、1000の寺院を作ることができなくなりました。
それに怒り狂った巨大な男は、姫を石に変えてしまった、と言われています。
それが、プランバナンのロロジョングラン寺院、シヴァ神殿北側に祀られた女神の”ドゥルガ像”。
寺院の壁面には古代インドの叙事詩「ラマヤナ物語」が緻密に彫られています。
悠久のストーリーとインドネシアに残る神話を思い浮かべながら是非、”女神ドゥルガ像” を見学してみて下さい。