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私の嫁いだマンデラ家とバリ最高峰のレゴンダンス~ティルタサリ楽団~byマンデラ恵子

私の嫁いだマンデラ家とバリ最高峰のレゴンダンス~ティルタサリ楽団~byマンデラ恵子

BY マンデラ恵子 · 2020年2月24日


私の嫁いだマンデラ家はバリ島の王家の一族で、バリヒンドゥー教での貴族階級に属します。

バリ島は、現在ではインドネシア共和国の一つの州でしかありませんが約90%がイスラム教のインドネシア共和国でバリ島だけがバリヒンドゥー教を今も維持をしています。

そしてバリ島は豊かな自然に育まれ、歴史と伝統が今も息づき、島民は、自然と神と共に生きています。信仰心が厚く毎日多くの儀式が行われ、神々のためにお供え物を作り、踊り、ガムランを奏でるのです。
それが“神々の島”と呼ばれる所以でしょうか。

さて、私の義父である故グンカ・マンデラ翁(A.A. Gede Ngurah Mandera)は、伝統宮廷舞踊の演出、演奏、指導者としての第一人者であり、バリの芸能を世界に紹介することに貢献した人でした。

オランダの植民地時代の1931年には、マンデラ翁は、プリアタン歌舞団(グヌンサリ楽団)を編成し、ヨーロッパ公演にてバリ宮廷舞踊の素晴らしさを初めて海外に知らしめたのでした。

~これは、海外公演に出向いていた頃の写真。左側の黒い背広を着ているのがマンデラ翁。~

そして、インドネシア共和国が1945年に独立し、スカルノ初代大統領が誕生した後は、大統領の後押しもあり1952年にはアメリカ公演、ヨーロッパ公演と世界に羽ばたき、多くのバリ島ファンを作り、その人たちが今度は、バリ島にその宮廷舞踊を見に来るほどの人気となったのでした。


~スカルノインドネシア初代大統領とプリアタン歌舞団のレゴンダンスの踊り子~

バリの観光ブームはこの頃すでに始まっていました。マンデラ翁が率いるプリアタン歌舞団は、アメリカに出発する前には、ジャカルタの大統領官邸に泊まらせて頂いていたそうです。そして大統領の前で試演をし、大統領を大いに喜ばせていたとのことでした。

また、大統領がバリ島を訪れる世界中の要人をタンパクシリンの迎賓館に招くたびに、プリアタン歌舞団を招き舞と演奏で世界のお客様をもてなしたのでした。(ティルタエンプルからその迎賓館が見えますね。)

マンデラ翁は、ガムランの中でも”ゴンクビヤール”という楽器を使用するグヌンサリ楽団をまとめてきましたが、世界中を周り、歳も重ねる中でマンデラ翁は、バリの古典の楽器“愛の神”とも呼ばれる柔らかな響きのガムラン、”スマル プグリンガン”の楽器を使い新たな楽団ティルタサリを創立しました。それは、古典舞踊である“レゴンダンス”を追求することでもありました。

その後、ティルタサリ歌舞団は、1985年に日本公演にて東京の国立劇場、そして各地を周り日本では初めてといえるバリ宮廷舞踊を披露しました。東京では、高松宮宣仁親王もお越し頂き大変お喜び頂きました。

~高松宮宣仁親王、アナック アグン グデ バグース マンデラ(A.A.Gede Bags Mandera)、そして後方には、マンデラ翁~


~国立劇場(1985年)。マンデラ翁を囲み国立劇場で記念撮影、これがマンデラ翁の最後の海外公演となりました。
マンデラ翁は、このバリを表現した舞台のセッティングを見て感動していました。そのセットに触れ『本物かと思った』と。そして『多くの国をまわってきたが、日本は本当に素晴らしい国だ。そして、日本の観客がとても好きなのだ』と。~

現在、毎週金曜日(19:30-21:00)にウブド、プリアタン村のバレルンステージ(Balerung Stage)にて定期公演をしているティルタサリ歌舞団(Tirta Sari)はそのようにして1978年に生まれ、今もなお、バリ島の最高峰の楽団として世界中のファンの心を掴んでやみません。

マンデラ翁没後、私の主人であるアナック アグン グデ バグース マンデラ(A.A.Gede Bags Mandera)が楽団を引き継ぎ、現在は、義弟のアナック アグン グデ オカ ダレム(A.A.Gede Oka dalem)が団長としてグループを率いています。

特にスマル プグリンガンのガムランの音色で踊られるプリアタンのレゴンは、世界にも誇れる洗練された可憐で優美な踊り…


今もその歴史を継承しているバリ島最高峰、究極のレゴンダンス“ティルタサリ楽団(Tirta Sari)。
王宮で生まれ、育まれた神への舞、バレルンステージにてご覧下さい。

マンデラ恵子



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